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ヨーロッパの格安(夜行)バス

ヨーロッパを周遊するにあたり、移動コストをおさえるために特にバックパッカー若者に必要不可欠な格安(夜行)バス。夜行バスなら宿泊費もかからないのでコスト面では一石二鳥です。僕も今年の夏のヨーロッパ1ヶ月旅行で何度も格安(夜行)バスを利用しました。

コスト面では魅力的な格安(夜行)バスですが、飛行機や電車に比べると快適さにおいて圧倒的に差があるのは事実。ただ安いからといって格安(夜行)バスをむやみに利用すると節約できるというメリット以上の体力的、時間的デメリットを被ります

今回、様々な種類のヨーロッパ格安(夜行)バス利用し、格安(夜行)バスのメリット、デメリットを身をもって経験したので、感想と比較をもとにオススメのヨーロッパ格安バスを紹介します。

格安(夜行)バスのメリットとデメリット

メリット

安い。低コスト

旅行者が移動手段として格安(夜行)バスを利用する最大の理由は「安い」から。安くなければ快適性において圧倒的に劣るバスを利用する人なんていません。

宿泊費を浮かせることができる

夜行バスの場合、夜に乗車して到着は早朝〜昼ということがほとんどなので、1泊分宿泊費を浮かせることができます。

比較的目的地に近いところに到着する

飛行機で移動すると、たいてい空港が中心部から離れている(特にLCCを利用する場合)ので電車やバスを使って目的地まで空港から移動しなければなりません。格安(夜行)バスの場合、バス停が各都市にあるので空港と比べると比較的目的地に近い場所で降りることができます(特に田舎の街)。ただ、ほとんどの場合は少し中心地に近い程度なので個人的には大きなメリットではないと思います。

早朝から観光できる

夜行バスの場合、到着が早朝のことが多いです。たいてい朝の5時〜7時。朝が苦手な人にはキツいかもしれませんが、早朝からまるまる1日観光できるのは旅行好きには大きなメリットです。写真好きな人は、早朝の街の雰囲気を撮ることができ、人も少ないので街の観光を独占できます。夜の高速道路は渋滞どころかスイスイ進んでしまって、予定到着時刻より1時間早く目的地に到着するなんてこともしばしば。「こんなに朝早くから着かなくて良いよ!」と思う人もいるとは思いますが、目一杯観光できるのは個人的に魅力的でした。

荷物の重さや大きさに困らない

格安(夜行)バスは荷物の制限が飛行機や電車に比べて緩いです。楽器、大きなバックパック、20〜30kg以上の荷物、なんでも積むことができます。なかには自転車を預ける人もいるほど。ヨーロッパで最も有名な格安バスのFlixbusではバスのうしろに自転車を取り付けることができるのです。

デメリット

旅行計画を狂わせやすい

格安(夜行)バスを利用するならこれだけは肝に銘じていて下さい。

「格安(夜行)バスは遅れるのが当たり前」

特に昼間に移動する格安バスは、渋滞に巻き込まれやすく、目的地に着くのが遅れます。それも20分程度とかならマシなのですが、1時間遅れるのが普通です。長距離を移動しているため、途中で時間ロスをするとどんどん次の目的地への到着時間が延びていきます。バスが30分待っても来ないのは当たり前。このおかげで僕は一度飛行機を乗り過ごしそうになったことがあります。

夜行バスでは早く着きすぎたり(個人的にはメリット)、最悪なのは1時間以上遅れて到着すること。これによってせっかく綿密に立てた旅行計画が狂うなんてことも。格安(夜行)バスを利用するなら時間に余裕を持って旅行計画を立てることをオススメします。

また、格安(夜行)バスもバス会社によってその差がかなりあります。後述しますが、しっかりほとんど毎回時間通りに運行している格安(夜行)バスもあるので、ヨーロッパの全ての格安バスが遅れるのが当たり前かと言われるとそうでもないです。

睡眠が全くとれない

日本の夜行バスは乗客の質もバス自体の質も高いため、深い眠りは無理でもとりあえず寝ることなら余裕で可能です。しかし、ヨーロッパの夜行バスになると浅い睡眠すらとることができません。なぜなら、

  • 中継地点に到着するたびに電気を付けて音量大きめのアナウンスが流れる
  • 国境でパスポートチェックのためにみんなたたき起こされる(イギリス出入国、フランス(Flixbus)、東欧一部)
  • 酔った若者、パーティー系の若者、低所得者など電気が消えてる状態でも周りの目を気にせずうるさい乗客がいる
  • イヤホンからの音漏れ
  • 狭い席
  • 狭い席なのに前の人が背中をかなり倒してくる
  • 空調設備が悪く、車内が超暑い(PolskiBus)
  • 子どもの泣き声(これはしょうがないです。ただ、あやす気がない親、周りの乗客のイライラした雰囲気など見ていると子どもを格安バスに乗せる親の気が知れません)

 

そのため、寝ようと思っても全く眠れず、到着数時間前になって寝れなさすぎて眠る→すぐ到着して結局しっかり寝れずに長い一日が始まる ということが多々あります。

体力と精神が削れる

格安(夜行)バスは長距離をバスの速度で移動するため、乗車時間がかなり長いです。5時間以内に着くのはかなり短いほう。長いときは13〜16時間かかることも。もちろん、ヨーロッパの格安(夜行)バスにはトイレがありますし(時々詰まる)、休憩時間も設けられていますが、これだけ長い間狭い席に座りっぱなしだと疲れます。若い人にはこのくらいは平気なのですが、厄介なのが質の悪い乗客と遅れているときのバス。態度の悪い乗客が近くにいると精神が削られ、バスが大幅に遅刻していると旅行計画が狂うのでこれまた精神が削れます。

体力がない人(子どもや年配の方)にはヨーロッパの格安(夜行)バスはオススメしません。

乗客の質が悪い

低コストで移動できる = 乗客の質が悪い というのは容易に想像できると思います。乗車すると分かるのですが、ほとんどの乗客は若者かバックパッカーか見るからに低所得者の人ばかり。みんながみんな態度が悪いというわけではないのですが、一部迷惑な乗客がいます。

  • 酔った若者、パーティー系の若者、低所得者など電気が消えてる状態でも周りの目を気にせずうるさい乗客
  • イヤホンからの音漏れしている乗客
  • 平気で長電話している乗客

などなど。物を盗んだりということはなく、治安の悪さは感じませんが、純粋に乗客のマナーが他の交通手段より悪いです。

荷物の扱いが雑

そこまでデメリットでもないですが、時々荷物の扱いが雑です。特にFlixbus。荷物入れのスペースに運転手が荷物を出し入れするのですが、ぽいぽい投げ入れてます。預け荷物は雑に扱われてもいいものを預けましょう。

 

格安(夜行)バスを利用すべき場面

ヨーロッパの格安(夜行)バスは低コストが一番の魅力ですが、それに大きなデメリットが伴うのも事実。ではどういった場面で格安(夜行)バスを使うべきなのでしょう?個人的に目安にしている点をまとめました。

格安(夜行)バスが圧倒的に安いとき

飛行機や電車に比べて圧倒的に格安(夜行)バスが安い場合(差が20ユーロ以上)は格安バスを使うことが多いです。あまり値段に差がなければ、スピーディーかつ快適に移動できた方がいいので。

ヨーロッパ旅行をする際に移動手段の時間や費用の比較ができるサイト「Go Euro」

僕はいつもここのサイトで出発地から目的地までの移動手段を比較しています。所要時間、費用、到着地の中心からの距離を目安に決めます。

時間に余裕があるとき

数日の旅行で格安(夜行)バスを使うのはわざわざヨーロッパに来て時間を無駄にしているだけなのでオススメできません。バックパッカーの旅や長期旅行のように時間に余裕がある時のみ格安(夜行)バスをオススメします。

昼間のバスより夜行バス

昼間のバスは交通渋滞に巻き込まれやすく、到着時間が遅れることが多いです。昼間のバスよりは夜行バスの利用がオススメ。

若いとき(10代〜30代)

若いときは体力があります。また、一般的な大学生やバックパッカーは旅行費用は抑えたいはずです。格安(夜行)バスの旅は若いときにしかできない旅のスタイルです。ヨーロッパ一人旅、または数人の友達とワイワイしながらヨーロッパ旅行する人もいるでしょう。飛行機や電車を使って快適に旅行するのは老後からでもできます。体力があり、お金を移動じゃなくて別のところに回したい(食事や観光)若い頃にこそ格安(夜行)バスは魅力的だし使うべき移動手段の一つです。

 

格安(夜行)バスで取るべき席の位置

ここまで読めば分かるとは思いますが、質の悪い乗客から逃れて快適なバス移動を求めるためには座る席の位置がかなり重要になってきます。席が指定されているバスもありますが、自由席だった場合の格安(夜行)バスで取るべき席のポイントを紹介します。

 

オススメしない席

態度の悪い乗客周辺

まず乗車したら乗客を観察しましょう。見るからに態度が悪そうな乗客を見つけ、その人から遠い席に座るためです。

一番うしろから数列

若者はみんなうしろの5人席に座りたがります。運が悪いとうるさい若者が座ります。見るからに平和そうな人が座っていないかぎりは一番うしろの席周辺はオススメできません

トイレに近い席(真ん中)

ヨーロッパの格安(夜行)バスは真ん中にトイレが設けられています。トイレに頻繁に行く人ならこの真ん中周辺の席をオススメしますが、睡眠という点では、乗客がトイレのドアをバッタンバッタン開け閉めする音が聞こえるのでオススメできません。また、ドアが開くと外の空気が入ってくるので冬場はなおさらオススメしません。

車輪の真上の席と2階席

このふたつは酔いやすい席と言われています。乗り物酔いが激しい人はこれらの席を避けましょう。

 

オススメの席

1階

たまに2階建ての大型バスが来ることがあります。1階が1等席で2階が2等席の場合は1階に座ることはできませんが、1階と2階に区別がない場合は1階に座ることをオススメします。2階は景色が綺麗という点では良いのですが、若者がみんな2階に行きたがるのと、2階は1階より席数が多いのでうるさくなることが多いです。

大人の席周辺

若者はうるさい人から静かな人までバリエーション豊かなので見た目だけでは態度が悪い乗客なのかどうか判断しずらいです。その場合は、大人や年配の方の近くに座ると比較的平和な席の場合が多いです。

 

格安(夜行)バスに乗車する際に持つべき物

  • 貴重品: パスポートと財布は必須。
  • 上着、羽織る物: 冷房が強い場合と睡眠中の体温低下に備えて
  • 変圧器: せっかくコンセントがあるのに変圧器がないと充電できません。コンセントは窓側の下にあるか、もしくは席と席の真ん中の真下にあります。
  • スマホ: 長距離移動の味方。Wifiがなかったり弱かったりするのでネット環境には期待しないで下さい。
  • 飲み物: バス内は乾燥します。みんなマスクしないので飲み物は必需品。
  • イヤホン、ヘッドホン: 音楽を聞くのはもちろん、騒音から守るためです。

※パソコンは狭い席では使いづらく、スペースを取り、酔いやすくなるのでオススメしません。僕はバックパックの奥に入れて毎回預けていましたが、心配な人は持ち込んでください。預け荷物から物が抜き取られることはないと思っていて大丈夫です。

オススメのヨーロッパ格安(夜行)バス

1, Eurolines

ヨーロッパ広範囲をカバーしていて、東ヨーロッパの路線が多い印象。

Eurolinesのバスは何より時間通りに到着する!渋滞に巻き込まれたのにも関わらず、数分も遅れることなく時間通りに到着したときはとても感動しました。もう時間通りに出発して到着するだけで高評価になってしまうヨーロッパの格安(夜行)バス事情が日本と違うところなのですが、本当にオススメできる格安(夜行)バスです。もし他のバスと数ユーロの差で迷っているならEurolinesをオススメします。

僕が乗ったEurolinesはたまたまビジネスクラスのバスで、料金は格安のままなのですが、机、Wifi、コンセント、広めの席、さらには無料の水まで付いているバスでした。2回利用して2回ともビジネスクラスのバスだったので普通なのかもしれません。

  • 席: 快適な広さ
  • Wifi: 有り。強さも申し分ないです。たまに繋がらないときがある。
  • コンセント: 有り
  • 到着時間: 時間通り
  • チケット: 印刷が必要
  • 乗客の質: ビジネスマンや大人が多く、静かで平和

2, OuiBus (フランス国内)

フランス国鉄SNCFが運営しているバス会社。国営なので信頼度抜群。パリからモン・サン・ミッシェルの往復移動で利用しました。唯一のデメリットは、運転手さんがほぼ英語しゃべれないことくらい。

  • 席: 普通〜快適な広さ
  • Wifi: 有り。繋がらないこともある。
  • コンセント: 有り
  • 到着時間: 時間通り
  • チケット: パスポートを見せるだけで乗車可
  • 乗客の質: ほぼフランスの若者。僕が乗ったときはみんな静かだった。

3, ALSA

スペインを中心に路線がある格安バス。なんと、バスの席にモニターがあり、映画を見たりできます。旅行で利用したときには運悪くバスの故障のトラブルがありましたが…。運転手さんはあまり英語しゃべれませんでした。

  • 席: 普通。映画や音楽を楽しめるモニター有り
  • Wifi: 有り。繋がらないこともある。
  • コンセント: 有り
  • 到着時間: 少し遅れるくらい
  • チケット: バス停のオフィスでチェックインしてから乗車
  • 乗客の質: 普通

 

オススメしないヨーロッパ格安(夜行)バス

Flixbus

ヨーロッパ最大の格安(夜行)バス。 その路線の多さは圧倒的で便利です。Wifi、コンセントなど設備も満足なのですが、とにかく遅れる。夜行バスは比較的時間通りに到着しますが、それでも時間通りに着いたら「おお!」と思うレベル。

Flixbusを初めて利用したときはほぼ時間通りに運行したのですが、次のイギリス旅行では態度の悪い乗客とパスポートチェックで叩き起こされるのと、帰りには出入国検査に時間がかかりすぎて海底トンネルの乗車に間に合わず、2時間遅れて次の乗り換えに間に合わないということも。また、30分以上待っても来ないので飛行機を逃しそうになったこともあります。その後の夏休み1ヶ月ヨーロッパ旅行のときも、最初のベルリンまでの移動で1時間半遅れの到着。友達もFlixbusには悩まされていました。

ただ、オススメできないとは言いましたが、路線が多いため便利なのは事実。実際、僕が最も利用したことのある格安バスがFlixbusです。遅れるのを前提とした余裕ある旅行計画になら利用してもいいと思います。

  • 席: 普通
  • Wifi: 有り。古いバスの場合(白色)などではない
  • コンセント: 有り
  • 到着時間: 遅れるのが普通
  • チケット: スマホでバーコード認証有り。紙でも。
  • 乗客の質: 悪い。かならず態度が悪い乗客がいる

PolskiBus

ポーランドを中心に東ヨーロッパの路線が多いバス。夏のヨーロッパ旅行で利用したのですが、空調設備が悪い!冷房がまったく効かず、蒸し暑いバスの中で全く眠れませんでした。

  • 席: 普通
  • Wifi: 有り。
  • コンセント: 有り
  • 到着時間: Flixbusよりはマシ
  • チケット: チケット購入時にもらえる番号さえあればよいのでスマホのスクショで乗りました。
  • 乗客の質: 普通 僕が利用したときは目の前のポーランド人が席を倒しまくってきて暑い中さらに暑くなっていままでで一番ひどいバスの旅になりました。

 

以上がヨーロッパ旅行で僕が実際に利用した格安(夜行)バスの感想と比較です。メリットとデメリット、利用の仕方にさえ注意してヨーロッパ旅行を楽しんで下さい!

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